第15話

手と足の震えが止まらない。


生きている!生きている!…マックスが!


ああっ!


その場に崩れて、手紙を握り締めながらアンリは嬉しさで泣いた。


まだ確証はないけれど、その可能性があるだけでも嬉しかった。


“こちらの大陸に残っている方には、この事を伝えてあります。

だからきっと、みなさん探してくれてると思います。

マックスさんであってほしいです。”


という、残りの文面。

よれた手紙を広げて、読み終えたアンリの顔に少し影が差した。


確かめに行きたい。

直接探したい。


……だけど。


私は、ガーディアナを治めている身。


私情で城を出て行ていっていいものだろうか…?

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