第48話

「――詠唱完了っ!

ブリザドっ!!」


リミット技を出したケット・シーは素早く横に飛ぶ。彼の後ろには、魔法を唱えていたユフィがいた。


「バレット!シド!!」


「ぐおっ…」


「うぁっ!」


ドサドサ!


ユフィの放った氷魔法をまともに食らい、2人は雪の中に倒れ込んだ。


「へっへ~ん。チョロいね」


それを見ていたユフィとケット・シーはニヤニヤ笑っていた。


「あとはティファさんだけですなぁ」


「どうするティファ?」


余裕の態度を取る2人。


「マテリアを使うなんて、ズルイわ!」


バレットとシドに問題ないことを確認すると、怒りを爆発させるように立ち上がった。


「使っちゃいけないとも言ってないけどねー」


ユフィを睨んでみたが、全く堪えてないよで頭の後ろで手を組み口笛を吹いていた。


これ以上言っても無理…か。


諦めて、作っておいた雪だまを手に取った。


こっちはもう私だけ。

ガードしてるだけじゃ、いつか負けてしまうわ――なら、どうしたら…?


悩んだ時に、ふと自分の手につけたグローブに目をやった。

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