第47話

「…バカ…!」


幸せそうな顔をしたまま倒れたナナキを見ていたユフィとケット・シーの目の色が変わる。


「そっちがそんな手使うってんなら…」


「ボクらにも考えがありますわ」


2人がこちらに向けた視線は怒りの色をしていた。


「行くよ!」


ユフィの合図で、ケット・シーが彼女の前に出て体を光らせる。


「あ!?」


あれは怒りのゲージが満タンになった時の状態――『リミットブレイク』じゃない!


「バレット!シド!危ないわ!」


「みなさん覚悟してや!

『トイ・ソルジャー!!』」


どどどどどっ


ケット・シーのリミット技“スロット”の内の一つトイソルジャー。

おもちゃの兵隊が、ティファ側の陣地に向けて発砲する。


「わっ!?」


「いてて!!」

立っていたシドとバレットは攻撃をくらい怯んだが、転倒するほどではなかった。


しかし、ユフィチームのねらいはそこだった。

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