第45話
――クラウドは来てないんだ…。
ティファは少し残念に思ったが、安心もしていた。
クラウドの前でどんな顔してればいいか、わからないもの。
ボスっ
「きゃっ!?」
なんて考えていたら、目の前が突然真っ暗になった。ティファの顔に雪だまが飛んできたからだった。
「ヘへ~!あったり~」
「ボーっとしてると危ないぜ!」
顔についた雪を払い、雪だまが飛んできた方向に目をやると、ユフィがニヤニヤと笑っている。
辺りを見回すと、試合はすでに始まっていた。
ユフィ、ナナキ、ケット・シーのチーム。
ティファ、バレット、シドのチームに。
「…」
「あ、あれ…?
ティファ、大丈夫?」
文句の一言もなく、うつむいてしまったティファに、さすがに心配したユフィが真っ先に駆け寄る。
その時。
べしょっ
ユフィの顔面に雪だまが当たる。
それを手で払うと、目の前には薄く笑うティファの姿。
「仕返しよ♪」
そうよ、悩んでる暇なんて無いわ!
「ユフィ!勝負よ!」
というわけで、2回戦『雪合戦』の始まりである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます