第43話

「ひゃ~ッ!

着込んでても寒いね」


洋服屋でそのまま着替え、2人は白銀の世界に飛び出した。上着を着てても寒い。ユフィは両腕をさすって体を温めるた。


「ほんと…」


ティファは手袋をはめた手に息をかけながら言った。


アイシクルロッジの外にはただ私とユフィだけ。


外の寒さに慣れているはずの住人は遊んでいなかった。


「じゃあ、競争ね!」


雪の中でもユフィは元気よく跳ね、大声でティファに呼びかけた。


「え?何の?」


「雪だるま早作り競争…よーい」


「え…コレって争うものじゃ…?」


「…どんっ!」

ティファの問いを無視し、ユフィは作り始めた。


ゴロゴロゴロ…


ユフィは大きなものを作る気らしい。すでに半身の高さほどの雪玉が出来ていた。


「わ、私も早く作らないと!…ね」


夢中になってる彼女のやる気を削いではいけない。そう思ったティファも動き出す。


ゴロ…ゴロゴロっ


「おっ、さすがティファ!早いジャン♪」


やり始めたティファを見て、ユフィは嬉しそうに笑った。

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