第42話

「…風邪引いたの?」


ユフィが顔をのぞき込みながら、心配しているようだった。


そんなに私の事呼んでたんだ。


気づけば、私たちを囲むように座っていた残りのメンバーも見ていた。


「なんでもないわ。

少し考え事をしてただけだから」


「そう…?」


「で、ユフィ…何かあったの?」


私の“少し”に対して、疑問を持つユフィだったが、ティファが突然聞き返してきたので「あ、え、うーんと…その」と、慌てたようにしていた。


「えと…あ、そーだ!

ねぇ、じっとしてても寒いし、つまんないからさ。外で遊ばない?」


手を叩き、ユフィは今思いついたような提案した。


「そうねぇ…」


こうやって考えたままで心配かけるより、動いてた方がいいかなって思った。


「うん。ちょっと遊ぼうか?」


「よっしゃ♪

そうと決まれば!」


「ゆ…ユフィ?」


「まず服買いに行こ!このままじゃあ寒いし」


ユフィはティファの手を強引に引き、洋服屋で上着と手袋を買いに行くことになった。

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