第38話
パシャ!
『あ゛っ!?』
クラウドとエアリスの肩がぶつかった時、男はバランスを崩し、そのはずみでシャッターを押してしまったのだ。
「ああ~っ!!」
一枚失敗しただけなのに、すごいショックを受けている様子だった。
「…特別仕様一枚分しか用意してないのに~~っっ!」
男は大声を出した後、しばらくの間固まっていた。
それを呆然と見ている写真に写された3人。
「ああああ…モーグリ君も入っちゃってるし!
ああ!…予備、用意しとけばよかった!」
固まったかと思うと、また大声で叫び散らすと、男はがっくり肩を落とし三脚に寄り掛かるようにした。
今の、失敗なんだ…。
「…」
たたっ…
「エアリス?」
はじかれるように、エアリスは歩き出していた。クラウドの問いに答えず、男のもとに行く。
「あの~。
カメラマンさん?」
「はい?」
クラウドには聞こえないように。カメラマンさんに、わたしはお願いをしてみた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます