第33話
ぱぁ…んっ!
『!?』
イベントスクェアに入った途端、頭上から紙吹雪が降ってきて、わたしたちは何事かと驚いた。
「おめでとうございます」
すると、手を叩きながら出迎えにきた男性。
上を見てみれば大きなくす玉。そして目の前にいる人はきっと、紐を引いた人だろう。
「何かあるんですか?」
少し多すぎて、身体についた紙吹雪を払いながらわたしは訊ねた。
「あなた方は、本日100組目のカップルです!」
――わ、カップルだって!
クラウドとわたしが“カップル”に見えたんだ。
「ホント!?
嬉しいなぁ」
頬を赤く染め、はしゃぎながら喜んだ。
そうしながらエアリスは、ちらっとクラウドの顔を見る。
クラウドも、少し赤くなってる。
普段無口だけど、こういう時はもっと喋らなくなるんだよね。
――クラウドも同じこと思ってたら、いいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます