第33話

ぱぁ…んっ!


『!?』


イベントスクェアに入った途端、頭上から紙吹雪が降ってきて、わたしたちは何事かと驚いた。


「おめでとうございます」


すると、手を叩きながら出迎えにきた男性。


上を見てみれば大きなくす玉。そして目の前にいる人はきっと、紐を引いた人だろう。


「何かあるんですか?」


少し多すぎて、身体についた紙吹雪を払いながらわたしは訊ねた。


「あなた方は、本日100組目のカップルです!」


――わ、カップルだって!

クラウドとわたしが“カップル”に見えたんだ。


「ホント!?

嬉しいなぁ」


頬を赤く染め、はしゃぎながら喜んだ。


そうしながらエアリスは、ちらっとクラウドの顔を見る。


クラウドも、少し赤くなってる。

普段無口だけど、こういう時はもっと喋らなくなるんだよね。


――クラウドも同じこと思ってたら、いいな。

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