第32話

「今夜はマジカルナイト!

すべてのアトラクションが無料になるよ―!」


ゴーストホテルから直通のターミナルに行くと、通る人たちに呼びかけているアトラクションのスタッフがいた。


「…だって、クラウド。

どこから行こっか?」


「…そう言われても…」


と、二人で立ち止まっていると、


「あ、そこのお二人さん」


呼かけていた人がこちらに気づき、声をかけてきた。


「迷ってるんだったら、イベントスクウェアに行ってみては?

これからショーが始まるんですよ」


それだけ伝え、また元いた場所に戻ってしまった。


「ショー…か」


ここで立ち止まって時間が過ぎちゃうよりいいよね!


「クラウド行こ!」


了承も取らずに、エアリスはイベントスクェア行きのゲートへ走って行く。


その後ろをクラウドは「仕方ないな」と言いながらついて行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る