第16話

「そういえばさっき、モンスターが落としたカギがあったよね。

あれじゃない?」


エアリスはこの地下に来る前に手に入れたカギをクラウドに差し出した。


「…試してみるか」


地下室に…カギを掛けた部屋。中には何があるだろうか?


もしかして、マテリア!?


そう考えると不思議と元気になって、


「アタシに貸してよ♪」


「…おいっ」


カギをひったくって、ユフィは鍵穴にカギを差した。


ガチリ。


「やった!」


それはぴたりと合い、カギを回す事ができた。


ドアを押すと、しばらく開けてない部屋らしい。ギギギと鈍い音を立てて、ゆっくりドアは開いた。


「……」


期待を込めて開けたドア。


「どうした、ユフィ?」


しかし。


「…あれ?

何これ、棺桶しかないじゃん……」


三人は拍子抜けした。特にユフィは、期待したものがなくて、がっくりと肩を落としていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る