休憩(作成中)

前編

第40話

城塞都市シルディアに侵入してくる、敵国や魔物の軍勢をボク達“ヴァイスリッター”は追い払い、奇襲と戦いの毎日だった。



それがある日、パタリとそれが無くなったのだ。


「何かの作戦かもしれねぇが…。今日くらいはゆっくりしてもいいと、俺は思ってる。

どうだ?」


団長のヴォルグ(酒場・うたう勇者亭のマスターでもある)は、作戦会議室にメンバーを集めて、そう言った。


「う~ん、そうねぇ~。

妖精も騒ついてないし、大丈夫だと思うわ」と、風の妖精に耳を傾けるエルウィン。


「マオ、本当に動きはないのだな?」


「うん。まったくね」自信たっぷりに答えるビーストクォーターのマオ。


「…そうか」


「今のところ、邪まな気配は感じ取れません」


「リュウナ、信じる」


気を読み取るリュウナとガーディアンのラザラス。


「シオン。

お前はどうだ?」


「え?

ぼ、ボクは…」


一通りの意見を聴いた団長は、まだ意見を言ってないボクに振ってきた。


だいたい答えは決まってるじゃないか。


「…大丈夫だと……思います」


なんとも自信の無い言い方ではあったが、


「よし、じゃあ。

今日は定休日にする!」


ヴォルグはうなづいて、会議は終了した。

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