第41話

休みになったとはいえ…。


「どうしようかな…」


人が集まり、賑わいを見せる中央通りをあてもなく、シオンはフラフラ歩いていた。


団長は店を閉めちゃって、どこかに行っちゃったし。


みんなは…。


「あの…」


背後から声をかけられて、驚いてシオンは振り返る。


「り、リュウナじゃないか。どうしたの?」


ボクの後をついてきてたのかな?

全然気付かなかった。


「シオン、あの…。

もし、よろしければ、一緒に海に…行きませんか?」


少し息を切らしながら話すリュウナ。走ってきたのか頬が赤く染まっている。


「海、かぁ」


「無理にとは言いません」


「え?

いや、行こう?」


「本当ですか?」


うん、とうなづくと彼女はますます頬を赤く染めて嬉しそうな顔をした。


まあ、正確には2人で。ではなく。


「リュウナ、俺、護る」


ラザラスも一緒の、3人で海に行くのだが。

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