第2話


 重度な癖を抱えたまま社会人になった海月いおり。

 大好きな『先生×生徒』にプラスして『年の差』に目覚めました。


 結局、根底はそこにあったのです。



「年の差……めっちゃ良いやん」



 めっちゃ、良いんですよ……。




 となっていた同時期。

 同じく先生好きだった幼馴染と語り合う中で「私ら、もしかして“おじ専”じゃない?」という話になりました。



 おじ専、枯れ専……。この言葉が巷で流行ったあの頃……。

 まさしく私たちの為の言葉だと、妙に納得したものです。





 そう。

 私も、幼馴染も。


 年の差恋愛に猛烈な憧れを抱いていた時期でありました。そしてそれが、おじ専に繋がるわけです。




 30歳以上も年の離れた男性が輝いて素敵に見え、何なら恋愛対象になる……今思えば頭がおかしかったわけですが、それでもあの頃は本気でした。





 実は社会人になってから1人だけ、自動車免許の取得のために通うあの場所で出会った、数十歳年上の人を好きになったことがあります。


 アピールこそしないものの、接点を持つ為に一生懸命行動をして……連絡先の交換までは……ハイ。



 その方とは今でも連絡を取り合う仲ですが、それはそれですよね。別に何も起こらないし、起こさない。付かず離れず。程々に維持しています。





 ……え、その相手の立場?


 そこは……これまでの流れからお察し下さい。(笑)





 ですがもう、私自身も結婚したので、本当にこれ以上は何も無いです。

 (流石に結婚相手の年齢は近いので普通ですよ!)






 ただ、拗らせてしまったままの癖。


 高校生に戻りたい。高校生活をやり直したい。

 どうしようもできない感情が溢れそうになった時……。今から教師になりたい! なんて思ったりして。



 教師になってどうするんだよ!!(迷走)



 でも教職課程のある大学に今から通うのも無理な話ですし。



 やりきれない思い。

 どうにかしなければ……とは、常々思っていました。(本当に重症)





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