第2章
始動
第10話
そうして自主制作映画を撮る事になったのでした。
そこでまずは、協力者を募ろうと思い、人集めから始める事にしました。
私は早速、先輩役者の日陰さんを尋ねた。
日陰さんは、日頃からお世話になっている方で、公私共にお付き合いさせて頂いてる先輩なのです。
当然、日陰さんには役者での出演を依頼したのですが…。
日陰「脚本次第だな。」
と、厳しい事を言われ、一蹴されてしまったのです。
まぁ、日陰さんは仕事に対しては、非常に厳しく真面目な人だから、いくら仲が良いからと言っても納得しないと出演してくれないと言う訳なのです。
そこが日陰さんの良い所でもあるので、ここは潔く出直す事にしました。
さぁ出鼻は挫かれましたが、まだ当てはある。
次に尋ねたのが、役者仲間の永田君でした。
彼とは同期で、良き友達であるが、ライバルでもある。
始めは興味深く話を聞いてくれて好感触だったのですが、次第にテーマが重過ぎるなどの指摘をして来るようになって、イマイチ乗りが悪くなっていった。
私も賛同してくれる人達だけでやりたいので、永田君には申し訳ないけど丁重に断る事にした。
後、何人か役者仲間を尋ねたが、話は良い方向には転ばなかった。
世の中、そんなに甘く無い事を、改めて噛み締める私であった―。
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