第88話

私は意識を失い、気が付いた時には病院に居た



その場に居たのは・・・項垂れてる学



どうやら怪我の原因を知っているみたいだった



何度も何度も謝る学に「別れて…」そう言った



でも学は「あの女とは付き合ってない。俺には佐紀だけだ」と、別れを受け入れてはくれなかった



そして、「二度とこんな目に合わせないから別れるなんて言わないで…」と、縋りついてきた



私は「少し、考えさせて」と、時間を貰った



そして退院する時、「もう一度、学を信じる」そう伝えた



その時の学は人目も気にする事無く泣きながら「ありがとう」と、私を抱きしめてくれた



でも、生活が落ち着きを取り戻すと学の行動に変化が訪れた



帰りが遅くなり、甘い匂いをさせる日々



外泊こそないけど夜中に帰るのが週に三日



私はそこで確信した



学はやっぱり変わらない・・・と

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