第56話
わたしが声を発すると
泣き笑いを浮かべ「良かったぁ…」と、力いっぱい抱きしめられた
どうやら、深く眠っていたらしい
でも、何故抱きしめられているのか?
まだ、頭が正常に回らないわたしは
「っ苦しい…」と、声を出した
が、「我慢して」と、怒られた
暫くして皐月くんが落ち着きを取り戻し
「黙って居なくならないで…」「電話には必ず出て…」等と懇願された
わたしは、堪らなくなり今日、聞いた話を皐月くんに話した
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