第42話
そのまま、叔父さんたちが色々とやってくれて、わたしは両親と共に家に帰って来た
それからも、わたしに出来る事は何一つなく只、言われるがままにその場に居た
何かを食べた記憶も寝た記憶もない
誰かと話した記憶すらない
目の前をたくさんの人が通り過ぎて行った
そんな漠然としてる中、一人の男の人と目があった
その人は、わたしだけを見ていた
何人もの人がわたしと彼の間を行きかう中、決して逸らされる事はなかった
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