第34話

「紫音?」



隣のデスクに座り紫音に話しかける



紫音は何も言わずに俺の手を握る



「今から前の仕事の引き継ぎでちょっと出てくるけど、大丈夫?」



紫音は少し顔をあげて微笑んだ



「じゃあ行ってくるね。栞、頼むな」



「大丈夫よ。任せて」



俺は紫音の頭を撫でて部屋を出た

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