悩める子猫Ⅱ

第65話

「う~ん…分かんないよ~」



紫音のマイブームは悩む事・・・になりつつある



ついさっきは『甘え方』



これはキツかった・・・



その後は『スマホの使い方』



これは難なく覚えた



そして今度はなんだ?スノーを抱きしめ難しい顔をして「分かんない…」を繰り返してる



頼む身体に優しい悩みにしてくれ・・・



「紫音?今度は何が分からないの?」



俺は意を決して問いかけた



「あのね…身体がウズウズするの」



「ブホッ」



はい・・・思いっきりコーヒーを吹きました



「///ウズウズって・・・」



俺はテーブルを拭きながら考える



疼くって・・・そういう事だよな?俺なんか疼きっぱなしだし・・・



真冬の日曜日の真昼間にも関わらず、頭の中は真夏の開放的な獣の夜



あんなコトやこんなコト・・・



そういう事か?



「あのね、ウズウズ・・ムズムズ・・・ぅ~分かんない」



「し、紫音?・・・俺に手伝える事ある?」



俺はいつだってマックスな状態だ



「イイの?・・・」



「もっもちろん///」



「じゃあ・・・手伝って・・・」



「///あぁ・・・」



紫音は俺の手を引き寝室へ・・・




~~~~~




「渉・・・っ待って・・・」



「・・・」



「そこじゃない・・・もっと・・・こっち」



「・・・」



「あっ・・・」



「・・・」




~~~~~




「ふぅ~。ありがと!」



「・・・」



「これでスノーが自分でベッドに上がれるね」



「・・・」



そうです。疼いていたのは模様替えをしたくて・・・



分からなかったのは部屋の配置・・・



はぁ~・・・



俺の考えは部屋に入った瞬間、粉砕されました。



「渉?」



「・・・ん?」



紫音は俺の手を取り



「・・・お風呂・・・入ろう?」



「////」



ここに来て・・・爆弾投下・・・



「汗、いっぱい掻いたね。」



今度、向かうは魅惑の…お・ふ・ろ…



俺・・・生きて出て来れるかなぁ?



ミャア~



ありがと・・・頑張ってくるよ・・・

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