第64話

「う~ん…スノー・・・難しくて…分かんない・・・」



さっきからこの調子で悩んでる紫音



何度、聞いても顔を赤くするだけで答えてくれない



「あっ!スノーみたいにすれば良いのか!」



どうやら答えが見つかったらしい



俺はソファーに座ってその様子を見ていた



「スノー。ちょっと待っててね」



ミァア~



紫音はスノーの頭をひと撫でしてから俺の側にきた



「答えは見つかったの?そろそろ俺にも教えてくれる?」



紫音の手を取り横に座らせようとした時・・・



チュッ



「ぇ・・・」



いきなり俺の膝の上に向かい合う様に座り頬にキス



しかも、今度は首元に擦り寄ってくる



「ぅわ・・・///」



マジで何事?何を悩んでこの結果?まさか・・・俺の脳内解析?イヤイヤ・・・いくらなんでも、ここまでは・・・考えてない・・・事もないけど・・・もっと酷いけど・・・なんて考えてる場合じゃねぇ~マジかよ・・・首筋にキスしたと思ったら甘噛み・・・微妙に胸が当たってるし・・・



「っや…紫音・・・どっどうしたの?」



もちろん嬉しいけど・・・



「ん?・・・ダメ?」



これは何のダメ?そういうダメ?・・・なのか?



「ダッダメじゃないよ・・・ダメじゃないけど・・・」



「良かったぁ~」



紫音は安心してギュ~と抱きついて



「あのね?私、分からなくて・・・でもスノーは上手だから・・・真似してみた」



???なんの真似???



スノーにドギマギした事ねぇし・・・



ましてや下心なんてねぇし・・・



「紫音?どういう時のスノーの真似したの?」



「ふふ…甘えんぼ・・・」



「はい?」

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