虚無の終焉

第57話

聞いた話は俺の心に闇を落とした



過去は消す事は出来ない。分かってはいるが悔しくて堪らない



小さな紫音がたった一人で泣いている姿が脳裏に浮かぶ



この手で抱きしめたかった



今も、上手に泣けない紫音をこの胸に抱きしめて



全てのモノから守ってあげたい



俺は何も言えずに、ただ紫音を見つめそんな事を考えていた

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