紫音side Ⅱ
第54話
その日常が当たり前になり私は中学を卒業した
伯父さんは何度も何度も最後までさせない私を殴り、罵倒した
「居場所のないお前を引き取ってやったんだ!全て俺のもんだ!俺の言う事に逆らうな!!」
「≪・・・何度、同じ事で貶されたか・・・≫」
「親父たちが置いてった金も、もうないんだ!お前は俺に尽くすんだ!今までの恩を忘れんな!」
「≪・・・お金?・・・あったんだ・・・恩?・・・なんの?・・・≫」
「働いた給料は全部、持ってこい!いいな?」
「≪・・・≫」
~~~~~
働き始めた私は会社の寮に住む事になった
伯父さんは最後まで反対したが、話す事の出来ない私の職場がいくつもある筈もなく・・・
私は初めてゆっくり眠る事が出来た
お金の自由がなくても・・・それ以上の安息があった
でも、会社の業績不振でリストラされるとまたしても私には居場所がなくなった
感情を抑え伯父さんの家に行くと中には私の知らない女の人がいた
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