第42話

ミァア~



スノーが俺たちに近づいてきた



紫音は閉じていた目を開け俺を見つめる



俺は紫音に



「紫音?俺が分かる?ここが何処だか分かる?」



紫音はゆっくりと頷いた



「怖がらせたね・・・でも、ここには怖い事ないからね。」



言い聞かせるように言葉を繋げる



拘束していた手を離しその手をスノーに近づける



「ここにスノーが居るよ」



するとスノーがその手に擦り寄ってる



「ぅくっ・・・グスッ・・・ふぇっ・・・」



泣きだした紫音の身体を起こし向かい合う様に膝に座らせ



「いっぱい泣いていいよ。怖かったんだもん。ずっと泣けなかったんだよね?」



すると声を出し泣きだした



俺の胸に顔を埋めシャツを掴み涙で濡らす



暫くすると嗚咽が小さくなり・・・



顔を覗くと、どうやら眠ってしまったらしい

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