第25話

俺は紫音とその他の事も色々と話した



「じゃあ、智に連絡するね」



俺が電話を掛ける為、携帯に手を伸ばすと



「・・・ギュってしてて?」



きっと一生懸命なんだ。簡単な事じゃない。それでも向き合おうとしてる



「おいで?」



俺の胸に顔を埋めて深呼吸を繰り返す。俺は背中を擦って落ち着かせる



「紫音は強いね?逃げないで。でも、自分の弱さも知ってるんだね。人として一番大切な事をちゃんと分かってる。紫音?・・・好きだよ」



パッと上を向く紫音




「・・・?」



「紫音は俺にとって一番大切な女の子だよ」



「・・・すき。わたしの方が・・すき」



「ふふっ。ずっと好きを競争しようね?」



紫音は恥ずかしくなったのか顔を俺の胸に押し付けただ頷く



俺は紫音の頭にキスを落とし電話を掛けた

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