どんな君でも

第19話

ひと通り話すといきなり紫音が



「泉 紫音です・・18歳です。12月24日が誕生日です。今は・・仕事・・ないです・・あっ・・この子は・・「スノー・・だよね」」



「じゃあ俺も自己紹介。河内 渉です。19歳です。4月24日が誕生日です。建設会社で働いてます。・・・ちなみに俺も両親が居ません。産まれた時から母親と2人で母親は俺が高校を卒業してすぐ、今年の4月に病気で亡くなりました。今は働いてる会社の社長たちが親代わりをしてくれてる」



「渉も寂しい?」



「う~ん。寂しいは違うかな?ありがとうの感謝だな」



「・・・ありがとう?」



「そう。俺の事、大事にしてくれたから。」



「そっか・・・。渉?」



「私、ここに居ていいの?仕事ないからお金ない・・・渡せないから・・・」



その言葉に喉の奥がグッと鳴る



「紫音?お金はいらない。でも・・・俺に紫音を守る権利をくれる?」



「守る?」



「そう。この先、紫音が寂しくならない様に・・・怖くならない様に・・・心ごと守る事が出来る権利」



「一緒に・・いる?ずっと・・・?」



「居るよ。・・・居させて?紫音の側に・・・誰よりも近くに」



「・・・私、病気「関係ない!」」



「病気かも知れない。でも関係ない。話せないのが、話せない事が病気になるなら、話しすぎる俺も病気だ。・・・紫音?紫音は紫音だ。どんな君でも構わない。」

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