第17話
聞かせてくれた紫音の過去はとても辛く苦しくなる事ばかりだった
紫音の両親は交通事故で亡くなったらしい
小学校の入学式の日にお祝いをする為に家族三人で車に乗り、近くのファミレスに向かう途中で対向車と正面衝突、後部座席に居た紫音は周りに居た人達の手で先に助けられた。両親は車体に挟まっていて救助を待っていた
その時、車が炎上し両親は炎に包まれ亡くなった
それを目の当たりにした
それだけでも辛い出来事なのに両親の死後、紫音を誰が引き取るのかで大人たちの押し付け合い
そんな時、1人の伯父が両親の保険金を目当てに紫音を引き取った
でも、中学に入る頃にはその保険金も底をつき虐待に近い扱いを受け、卒業の頃には『いつ出て行くんだ』と顔を見る度に言われ始めた
もちろん高校に進学する事など許される筈もなく就職する事を知ると『今までの恩を返せ』と働いたお金はすべて伯父に取られた
そして会社をクビになると『金にもならない奴は出て行け』と無一文の状態で追い出された
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます