第15話

快楽という名のお風呂が終わりリビングで手を繋ぎながらウーロン茶で乾杯



「・・渉・・ありがと・・」



「//ぃぇ。こちらこそ・・//」



「・・・?」



「・・何でもないよ。それより・・・」



無理に聞きたくはないけど・・・



「紫音が話せるだけで良いから・・・紫音の事、教えてくれる?」



「・・・」



「今更、『出て行け』なんて言わないよ。ここに居て欲しいから聞きたいんだ」



「・・・なにを・・言えば・良いのか、分からないから・・・聞いて?」



「うん。聞くね?・・・でも、答えたくない事を無理に話す事はないからね?」



「ぅん」



「じゃあ・・・家がないって言ってたけどそれはどういうことかなぁ?」



「・・ぅんと・・今朝まで・・おじさんのとこに居たの。でも、昨日・・仕事を・・辞めさせ・・られて、そしたら・・出てけ・・って言われたの・・」



「・・・おじさん?おじさんと一緒に暮らしてたの?」



「・・・ぅん。」



「・・・聞きづらいけど・・聞くね?・・お父さんとお母さんは一緒じゃないの?」



「・・・ぃなぃ・・から」



「えっ?」



「死んじゃった・・・から・・・」

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