彼女の個性

初めての夜

それから俺たちはゆっくりと歩きながら暗い街を歩いた。　

手を繋ぎ時々お互いの目を合わせ少し微笑む。

暗闇を抜けると街の灯りではっきりと彼女の顔が見えた。

俺はやっと出逢えた・・・

心が震える程の女の子に・・・

握られてた手はいつの間にか俺が握り、彼女が合わせてた目は俺から合わせた。

でも、街に人がチラホラ出て来ると彼女は俯き目を合わさない。

それどころか、顔から表情が消えた。

握った掌は色が変わる程、強く握られた。

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