第21話

「おい、桐谷。親父たちは元気か?」


「・・・」


もう1つはコイツ


俺たちの担任で親父たちのツレ


藤堂 司 


コイツは入学してすぐの自己紹介で


「俺は藤堂だ!全国一の『雷迅』の初代特攻隊長だ!・・・ちなみにそこに居る桐谷の親父は副総長だ!・・・敬えよ。テメェら・・・!」


「・・・」



と、余計な真似をしてくれた


それ以来、男どもは俺を見れば挨拶、女は騒ぎやがる。


そして・・・


「木内は女の子だから親父が総長ってのは内緒にしてやったぜ!」


「・・・・。」


なんて恩着せがましく言いやがった


コイツのせいで騒がしい毎日を送る羽目になった


まぁおかげで彩に手を出す野郎は居なくなったから・・・少しだけ感謝もしてる




~~~~~~~~~~


『放送室ジャック』以来彩に嫌がらせの類をする奴は居なくなった


変に媚を売って来る奴には栞の鉄槌が炸裂!


俺に纏わり付いてくる女は渉の毒牙に侵される!


お陰で俺も彩もお互いの事だけを考えられる様になった

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