第8話

~~~~~~~~~



暫くすると彩がダイニングに来た。


「みんな、おはよ~!」


スッカリ目覚めて


「ママ~お腹空いたぁ~」


「はいはい、直・・拗ねてないで用意して!」


「・・えっ俺?」


「何?・・2度言わせるの?」


「・・いぇ・・喜んで!!」


どこぞの居酒屋かよ!


「ところで、彩と智。お前ら自由登校になったら来るのか?」


「瑛さんその事も含めて話があんだ!」


おれは・・・


「みんなにも聞いて欲しい。」


背筋を伸ばしみんなを見ながら・・・


「何だ何だ!ガキでも出来たか?」


雰囲気をぶち壊す馬鹿親父・・


「・・・直、黙ってろ!」


凛とした空気を出す瑛さん


さすが、元総長


「瑛さん、恵さん・・・約束通り・・彩を貰います。返品も回収もなしです。高校卒業と同時に結婚します。親父、母さん・・・彩は娘になる。梗、櫂・・・彩はお前たちの姉だ。優・・・俺は兄だ。『義』は使わねぇ。必要ねぇ。それから彩・・・彩は俺の嫁だ。俺は夫だ。・・・もう一度言います。お父さん、お母さん、彩を・・・娘さんを・・俺に下さい。」


椅子から下り瑛さんと恵さんの前に土下座する。


少しして俺の隣に同じ様に土下座する彩。


「パパ、ママ・直くん、幸ちゃんあたしからもお願いします。結婚を認めて下さい。」


2人で頭を下げてると上から


「智、約束だ。返品すんなよ。彩、智を幸せにしてやれ。お前らもいいな?」


瑛さんの言葉に


「彩、智くん愛し続けなさい」


「彩ねぇ・・おめでと・・・」


「智、彩ちゃんを守ってあげるのよ。」


「兄さん、姉さん、子供の世話してやるよ」


「お兄ちゃん、あやちゃん・・・僕まだおじさんは嫌だよ。小学生になるまで待ってね」


ブハッ


「そりゃそうだ!俺もまだ爺ちゃんはごめんだ!」


「あら、あたしは早く孫の顔が見たいわ」


「ばぁちゃんなんて呼ばせないわっ。恵ちゃんってよばせるわ!」


「ふっ・・これで、本当の家族だ。恵、直、幸、俺の1人勝ちだ・・・」


「「「・・あっ・・」」」

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