第9話

「1人勝ち・・・?パパ?」


「あぁ・・昔な智が『彩が欲しい』って言った時に俺らで賭けをしたんだ。将来本当に彩を嫁さんにするかどうか。こいつらはやれ、『今だけ』だの『すぐ忘れる』だの散々な事言ってたんだ。俺は智の目を見て分かった。本気で彩を奪いに来るってな。だろ?ブレなかっただろ?」


「はい!思いが強くなる事はあっても治まる事はなかったです。」


「・・ふっお前は直に似てるよ。俺にもな!」


「嬉しいです。瑛さんに似ているなら。親父には・・・まぁあれですが・・・」


「なんだよ~。同じだろ~・・」


「「・・・」」


「・・そんなことより仕事は2人一緒でいんだな?」


「はい!一緒『が』いいです。なっ彩?」


「はい。お願いします。」


「「「彩?」」」


「・・うぇ?」


「彩?どうした?」


「・・・あのね・・・智くん・・・さっき気が付いたんだけど・・・。・・っされてない。」


「ん?何されてない?」


「・・・だから・・プロポーズ・・//]


「「「「・・っはっ・・」」」」


「・・・えっ智にぃプロポーズしてないの?」


「・・・お兄ちゃん・・デリカシーなさすぎ」


「・・・・」


「・・・・」


「・・・彩、毎日伝えてるよな?」


「・・違うと思う。それとは別だと思う・・」


「お兄ちゃん!一生に一度だよ!」


コイツ本当に5歳?でも、そうだよな。


俺は彩をリビングまで抱いて行きソファーに座らせた。


彩の前に跪き、優しく手を握り


「彩、俺と結婚して下さい。彩の最初と最後、俺に下さい。約束する!昨日より今日の彩を愛し続ける。浮気はしないんじゃねぇ。出来ねぇ。18年彩だけだ。諦めてくれ。彩を抱き続ける。いっぱい食べて体力つけてくれ。・・・彩だけを愛してる・・」


「・・はい。智くんのお嫁さんにして下さい。智くんの最初と最後、あたしに下さい。昨日より今日の智くんが大好き。浮気なんて考えらんない。智くんでいっぱい。ずっと、あたしだけの智くんで居て下さい。」


「彩、ありがとう。今より幸せになろうな?でも、今日は忘れらんねぇ。こんなに綺麗な彩の泣き顔は初めてだ。キスしていいか?」


「キスして・・・」

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