side難
第22話
しばらく抱きしめられていた麗奈を俺は見ていた。
お父さん。お母さん。おじいちゃんはとうとう結婚を許してくれたんだね。というと、「そうだよ」という男の人。
麗奈、その人はと聞かれて、「私を拾ってくれた人だよ」という麗奈。「俺は弁護士の吉井難といいます。拾ったという言葉はその通りです。麗奈は捨て子公園に自ら逃げて俺が拾って教育しました」と伝えた。麗奈。お母さん、どうしてあなたが病院からいなくなったか知りたかったの。でも、きっと麗奈は優しい子で治療を受けさせるために自ら出て行ったのよね。と女の人は麗奈にそっくりだった。
麗奈は知られてはいけないと思ったみたいで、俺に助けを求めてきた。「麗奈、本当のことを話したほうがいいと思う。俺が話そうというと、うんと言ってきた。
「麗奈さんはあなたの言った通り、あなたを救いたいと思い出て行きました。麗奈さんの向かった先は孤児院です。そこで麗奈さんは支援員に入れ墨を入れられてしまいに失語症になり施設から逃げ出したそうです。そこで彼女は子捨て公園で誰かが引き取りにくるのを待ってました。」といった俺。
「わしのせいで、レナにつらい思いをさせてしまったのじゃ。すまない」と謝ってきた。俺は本当に反省してるんだなと心の声を聞いた。
カタさん、君が娘をというと、はいと言った。
「私は君みたいな青年には会ったこともなかった。君が引き取ってくれたと聞いて、ここまで立ち直らせてくれたのは君だからできたこと。だからお礼をいうよ。」というと、「いえいえ、俺は人間は支えあって生きていくものだと思ってますから、それに俺は普通の人間ではありません。俺には心の声が聞こえてるんです」というと今、あなたたちの考え方をいってみます。麗奈に自分たちは恨まれてる。麗奈をこれからの幸せを考えてやりたい。そうですよね。という俺。するとびっくりされた。びっくりしたよ。まさか本当に心を読めるなんてねという。麗奈は「カタ、私はおじいちゃんたちを恨んでなんかいないよ」と聞こえてきたので、「麗奈は恨んでないって言ってますよ」というと、彼女はこくりしてきた。
そして麗奈は親に「私、この難と一緒に住みたいの。今のところで。家に帰りたくないわけではない。でもカタが好きなの」というと、「わかったわ。いつでも帰りたくなったら帰ってきてね。いつでも待ってるから」といってきたので安心してた。
そして住所を教えてもらった
「帰るぞ。」といい「カタ待って」といいついてきた。
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