sideレナ

第9話

カタが迎えに来たので先に出た私は学校の玄関で人影を見てしまった。心の中で難助けてと伝えた。すぐ来ると思っていたが間に合わなかったようで、ようと声をかけられて、車に引っ張りこんだ。

そして連れ去られた。

車の中で手と足を縛られてた。

そして聞き覚えのある声が聞こえた。

その声を聞いたとたん、恐怖で身体が震えた。

ふふふ迎えに来たよ。レナ。さてとお仕置きをしようかねという。

それは、施設の生活指導員だった。

人もいない別荘についた私をベットにつなぎ、入れ墨が消えてるのを見た先生は「消したね。また入れようか」といい、道具を手にとり、入れようとする。「おい、なにしてるんだ」といい、カタが危機一髪で来てくれた。そして警察官の人が、「未成年誘拐、監禁、傷害の容疑で丸井誠一お前を逮捕する」といい暴れる彼を押さえつけて連れて行った。

難は私に「大丈夫か」といい胸に抱きしめて守るように車に乗せられた私。どうしてわかったのと心で聞いた彼は、「俺が迎えに来た時にうっかり俺のせいで見失ったんだ。でもお前の心の声は聞こえた。またお前を傷つけようとしてたやつを俺は許す気もない。それにお前の失った声を聞くのがまた少しだけ伸びちまったな。すまない。俺がお前のそばにいるから、泣きたいときは泣け」と言われて私は思いっきり泣いた。

落ち着いてきたときには家についてた。

湊先生と美奈子ちゃんが待っていてくれた。

家に入ると二人が安心したような顔をした。

美奈子ちゃんは私に抱き着くと「無事でよかった」といい大泣きした。なんで美奈子ちゃんが来てるのというと、湊先生に連絡もらって、親にはちゃんと理由言ってきたし、湊先生が女の子の君に出来ることがあるかもと言われて。」という美奈子ちゃん。彼女はやさしいと思った。すると、難は「湊、ご苦労様」というと、「兄貴。よかったな」という。湊は俺の声を聞いて警察に連絡したんだよ。という。

裁判員の人が緊急で来てほっとしたような顔をしたのもつかの間、

「あの丸井誠一は指導員としても人間としても最低なやつです。実は施設から昨日付で懲戒解雇を言われて、理由は今回の事と別の利用者にわいせつな行為をしたことが見つかってしまって、今の施設長に連絡をもらって気を付けるように言われてたのです。裁判所としてはあなたに近づいてはならないといい、忠告しています。なのに、あいつは警告を無視して近づき、あなたに危険な行為をしました。よって実刑は免れないと思います。というと宿田さんは実刑はたぶん長くて10年です」と教えてくれた。

「あなたは立派な大人になることが、復讐だと考えてください」といってくれたので、私はそれができることだと思い頑張ろうとおもった。

美奈子の両親が迎えに来て、私に紹介してくれて「娘と仲良くしてください」といい笑顔で帰って行ったのを私と難が見送ってた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る