side難

第6話

レナの診察に立ち会う俺。

医者に「もしかして、お前カタか」と言われたのでよく見てみるとそれはスバルだった。「久しぶりだな」というと、この間姉貴とあったぞという。そうスバルはモエ姉の弟だった。

そして診察してもらったレナは、「彼女は精神的なショックの失語症だね。まあ治るか治らないかは今後の生活だろう」と言われた。

「ちょっとカタ出ててもらっていい、身体の診察をするから」というと、俺は診察室から出た。

しばらくしてスバルが心の声を上げたのでびっくりした。

「おい。これはひどい」というと、俺も何事かと思い診察室に入った。

「おい、お前それは」という俺。

すると、「見られたくなかった」と心の中で言った。

こいつの体にあったもの、それは深く刻まれた刻印だった。

その刻印は番号と施設の名が刻んであったのだ。

「お前」というと施設を脱走したのは今回が初めてじゃないし、見つかってしまったら連れ戻されちゃうのという。こいつをなんとかしてやりたいと思った俺は、「スバル消すのは無理かもしれないけど、なんとか見つからないように出来ないか」というと「薄くはなるけどね。完全には消えないからね」と言う。

「かなりつらいけど手術受けるかい」と言われて口パクで「はい」というと、早速準備するという。そして刻印を薄くする手術を受けた。「今日は一応入院してもらう。いいよね」というと、えっ一人でとレナが言うとスバルが勘づいたのか「カタもちょっと引っかかる項目が出てきたから入院」というと、「スバルなんでだよ」という俺に、「今日はレナちゃんのそばにいてあげること」といいベットを横につけられた。

襲わないでねと言われる俺。「おいおい襲わねえよ」というとレナは隣で手をつないだ。

しばらくしてこいつが寝たので、手を取って部屋を出ようとする俺に「カタ、行かないで」と聞こえた。

「ああーわかった、いかねえよ」といい手を握った。

俺も久しぶりによくねむれたみてーだ。朝起きるとスバルが来た。

俺にスバルはこういった。「レナちゃんの施設から連絡があったけど、わかりませんといったよ」とスバルがいった。「施設のやつらが近づけないように裁判所の許可をもらうしかなさそうだな」というと、「証拠はそろってるし認められると思うけど、何をしてくるかわからないよ。」というスバルに俺は「俺を誰だと思ってるんだ。俺は伝説の弁護士から認められたやつだ」という。

「そっか」というスバルは、納得したように仕事に戻っていった。

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