第9話

シンジ

『な、何だよアスカ急に』


アスカ

『急に?急におかしくなりはじめてんのはあんたでしょ』


シンジ

『な、何言ってんだよ、いつもと一緒じゃないか、何も隠してなんかないよ』


アスカ

『そう、なら良いけど、でも、もし隠し事してるんなら、分かってるわよね、あたしの怖さ』


アスカは顔を近づけてシンジに圧を掛けた


シンジ

『うん、十分過ぎるくらいにわかってます』


アスカ

『そう、で、何を隠してるの?早く言いなさい、今なら許してあげるから』


シンジ

『う、うん、実は今日学校で・・・』


アスカ

『・・・・・あんたばかぁ、なんでこんな簡単な誘導尋問にひっかかんのよ』


シンジ

『え、あ、し、しまった』


アスカ

『やれやれだわ、で、誰に何を言われたの?』


シンジ

『確か三組の結城ツカサ』


その名前を聞いた瞬間アスカが怯え始めた


アスカ

『い、いやぁ~~、やめて、やめてよ』


シンジ

『どうしたんだよアスカ、アスカが誰って言ううから』


耳を塞ぎながら、体を震わせていた


シンジ

『アスカ、落ち着いてよ、ココには誰も居ないよ、大丈夫だよ』


そうシンジがアスカを落ち着かせているとチャイムの音が鳴った


そのチャイムはまるで何かの始まりを指し示すかのようだった

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