第7話

選ばれし者にしか知らない事情を話す彼女

もちろんその女の子とシンジは初対面なのだが


シンジ

『でも、何で?何で君がソレを』


ツカサ

『私綾波レイの生まれ代わりよ』


シンジ

『そ、そんな、だって綾波は姿形も、変わることなく、入れ物、え~っ、でもその、・・・そ、そんなの、そんなの嘘だ!』


あり得るかも、だがあえてシンジは打ち消した


ツカサ

『碇君達は確か第三新東京、だったわよね』


シンジ

『え!』


ツカサ

『あなた達が居たところ、そこで起きたのがサードインパクト未遂』


シンジ

『み、未遂?、え?あれって』


シンジが否定した瞬間シンジの顔に顔を近づけるツカサがニッコリ笑って答えた


ツカサ

『私は第四新東京の生き残り』


シンジ

『えええ、だ、第四?』


ツカサ

『なんだ碇君知らないんだ、第四新東京』


シンジ

『そんなの見たことも聞いたこともないよ』


ツカサ

『あなたのお父さんのE計画、本当の「人類補完計画最終章」私の父はそこでの最高責任者』


シンジ

『ま、まさか、綾波は』


ツカサ

『そう、そのとうりよ、レイさんは知ってたはず、第四新東京』


『でも、そんな、まさか、今更、と、取りあえず、今日は帰るよ』


今まで知らなかった真実を聞かされ心の動揺を隠し切れないシンジが彼女の真横を通り過ぎ瞬間


ツカサ

『碇シンジ君、近い内にあなたにまた「エヴァ」に乗ってもらうわ』


すると心の動揺を抑えきれないシンジが暴走し始めた


シンジ

『うわあああああ、なんでなんで、どうして、君がエヴァを知ってるんだよ』


彼女の肩を手で掴み驚愕の表情で見つめるシンジ


ツカサ

『初号機そのものね、期待してるわ、ごめんなさい、今日は私も帰るから、ド・イ・テ・ク・レ・ル』


しばらくその場で呆然と立ち尽くしたまま固まるシンジ


正気を取り戻してシンジは悩むようにしてその場でうずくまる


シンジ

『なんで何がなんなんだよ、父さんは一体何がしたかったんだ?この事はアスカに話すべきか、それとも全部嘘なのか、僕は僕は一体どうしたら・・・』

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