第5話
加持
『サードインパクト勃発により全てが終わったように見えたが、あれは完全なるインパクトではなかったんだ、しかしもう使徒は現れる事など決してない、じゃあ平和になったのか?』
シンジ
『僕にもそれがよく分からないんです』
アスカ
『あの出来事で全てが終わったんじゃないの?』
加持
『ああ、確かに使徒との戦いは終わった』
シンジ
『使徒との?え?次があるんですか?』
加持
『悲しいかな同じ人だよ』
アスカ
『え、人?一体どう言う事なの』
加持
『君達はエヴァに乗っていて何も感じないのかい』
シンジ
『あ!そうか!』
アスカ
『???、シンジ何がそうなのよ』
シンジ
『エヴァを使えばこの世界を』
加持
『そう、その通りさ、必ずエヴァを使ってこの地球(ほし)を支配したがる人もいる、そしてそれがいつ何処で始まりそして計画されているのかなんて誰にも分からない』
シンジ
『そうか、そのエヴァを動かせるのは』
加持
『そう、君達二人だから、もし人がエヴァで地球(ほし)を支配するなら、パイロットが必要となる、そして君達二人は狙われる、つまりは無理やりでも乗せたがる、そこでエヴァには本来魂が宿っているんだ、だがもう今のエヴァには魂は宿っていない、つまり魂のないエヴァ=人形、俺も詳しくはよく分からないが、君達自身(パイロット)が魂になる、つまりは』
アスカ
『つまりは』
加持
『君達自身がエヴァに取り込まれてしまう可能性があるかもしれないと言う事さ』
シンジ
『と、取り込まれるって事は、つまりは・・・・死ぬって事ですか?』
加持
『可能性はある』
シンジ
『分かりました、そういうことだったんですね』
加持
『分かってくれたかい、二人とも』
アスカ
『でも絶対にダメ?』
加持
『ああ、絶対の絶対にダメだ』
アスカ
『分かったわ、ま、愛する加持さんの頼みじゃ仕方がないわ』
加持
『アスカ勘違いするなよ、これは俺の頼みなんかじゃない、二人の為なんだ』
シンジ
『分かりました、加持さん、もう二度とエヴァには乗りません、それに僕ももう忘れたいもの』
加持
『でも多分奴らは君達二人に必ず何かの形でコンタクトを取ってくるだろう、それがどんな形かは俺にはまったく分からないけどね』
アスカ
『大丈夫よ加持さん安心して、たとえ何があってもエヴァには乗らないから』
しかし皮肉にも乗らない意思とは逆に「乗らなければならない」と言う事になろうとは今の2人には知る由もなかった
加持
『さぁ、話も済んだ事だし、君達二人を帰さないとね』
アスカ
『ええぇぇ~、私嫌よ、ず~~っとここに居るんだもん』
シンジ
『いや、あの、僕は帰ります、明日学校もあることだし』
アスカ
『じゃあ、シンジ一人だけ帰ればぁ~、あたしは加持さんとここで暮らすから』
加持
『おいおい、アスカ、その気持ち嬉しいんだが、俺はいろいろとやる事があって忙しい身なんでね』
アスカ
『ええ~、そんなの嫌よ、私はずっ~~~と加持さんから離れないんだらね』
加持
『アスカ、そんなに我侭言うなよ、ほら、シンジ君だって困ってるじゃないか』
ちらっと横目でシンジをみるアスカ
アスカ
『あぁ~~~あ、もうしょうがないわね、そうね明日も学校だしね、そろそろ帰らなきゃ』
加持「そっか、やっぱりアスカはシンジ君の事を」
シンジ
『ほ、本当にすいません、加持さん』
加持
『どうした、君が謝る事じゃないだろ、そんなのアスカにだってちゃんと理解出来てるさ』
下を向いたまま顔を真っ赤に染めるシンジ
アスカ
『???え?何?何のこと?』
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