第39話
あれから僕たちはお互いにいろいろなことがあった。
だけど今日みたいな日を迎えられたのは、みんなのおかげだと思ってる。そして今日、俺はこの希望の家を出て行く。なんでかって。僕と真菜は一緒に、近くのマンションに住むことになったのだ。兄貴たちが引っ越しを手伝ってくれた。「いつでも帰ってこい、ここはお前の家なんだから」という兄貴と栞さん。隼人は「兄ちゃん、送り迎えは真菜ちゃんがいるから大丈夫だね」というと俺のお抱え運転手でなくなることは寂しいらしい。隼人は俺より早く希望の家を出て一人暮らしをしているのだ。俺は病気の事があるからって兄貴から許可がでなかった。これからは真菜がいるので、安心できるってわけ。それに兄貴の治療も毎日ではないから、通える。
引っ越しが終わって真菜と二人きり。真菜が「彩斗愛してる」っていうのを聞いて、僕は真菜にキスをする。すると、「真菜が子供ほしいね」というと。真菜との子供か。ほしい。でも僕はちゃんとした父親になれるかなと思ってると、「彩斗は弟をみる感じで父親をしてくれたらいい。そんなに立派にならなくていい」と真菜が言ってくれた。その言葉に僕は救われたのかもしれない。
でもいくら待っても出来てくれない。そんなこともあって僕たちは病院にいったのだった。
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