第34話

俺は真菜ちゃんと歳が離れてるのに好きという理由で真菜ちゃんをしばりつけていないだろうか。僕は好きって言葉では表せないくらい、君の事が好きだ。多分愛おしいんだと思う。だけど真菜ちゃんの意見も聞きたい。そう思っていた。けど真菜ちゃんは意見を言ってくれないのだ。すると茂樹が真菜ちゃんにこう言った。「八木はさ。自分の事どう思ってるの」という。真菜ちゃんは「彩斗さんと出会う前の私と今の私どっちが好きって言われたら、私は迷わずこっちが自分だって言えるよ」というので茂樹が、「八木俺も今のお前のほうが応援できる」というのだ。「彩斗さんに振られたら俺がもらってやるから」というと、「結構だよ。何回振られたってあきらめないから」というと、「そっか。お前知ってるか。というか無自覚だな。彩斗さんは八木と俺が話してると怖い顔でこっちをにらんでくるんだよ。あれは妬いちゃってるわ」という。すると「えっ知らなかった」という真菜ちゃんに「お前を彩斗さんが求めたらいいよっていえよ」というと、「やれやれ、俺はこいつの子守とか恋愛のアドバイザーじゃないっていうの。ああー俺は完璧に振られた」というと、でも嬉しそうな茂樹を僕はみていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る