第23話

「お父さんとお母さんに話があってきました。」という彩斗さん。

そんな彩斗さんをじっと近くで見ていた私。

「真菜さんさえよければなんですが、僕とお付き合いをさせてください。」というと、お父さんとお母さんは「真菜は付き合う気あるの」という。「うん、付き合いたい」というと、お父さんは彩斗さんにこういう「君は真菜を汚れてると思ってるかな」というと、「そんなことは思いません。僕のほうが育ちが悪いです。僕はスプーンやフォークがいまだにうまく握れません。それどころか病気で夜でしか普通に行動ができません。それでも僕は真菜さんを好きになってしまいました。どうか僕でよければ真菜さんと付き合わせてくれませんか」という。お父さんは「君は真菜を10年前も守ってくれた。そして真菜は君に恋をしたんだ。頼むよ」と言われた。兄貴は嬉しそうだった。「彩斗さん。ありがとう」という。彩斗さんは帰って行くとき、おでこにキスをしてくれた。当然なことながら私はびっくりして真っ赤になってしまった。「明日ね」といわれてこくりとすると帰って行く彩斗さんを見送った。

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