第18話

病院帰りに隼人に「俺、お前の兄さんだけど、お前に送り迎えばっかり頼んでること、迷惑だとか思ってない」と聞くと「彩斗兄さんに倒れられるほうが迷惑なんだし。兄貴の治療はどうするの。それに彩斗兄さんは、僕をちゃんと守ってくれたし、一応兄弟なんだからさ。僕全然苦じゃないし。朝は仕事ついでだし、夜も彩斗兄ちゃんとこうして話も出来ていいよ」という隼人。そんな隼人に「隼人の彼女はどうなのさ。」というと、「ああー花凜ちゃんかあ。花凜ちゃんには仕事時間があるからいいんだって。」というと、「彩斗兄ちゃん今日ちょっとおかしい。どうしたの。さっきから。何か病院で言われたの」と聞かれてまいったなと思ってると、「まあ、わかってるけど、僕が送り迎えするのは、兄貴の治療をスムーズに済ますためだから気にしないで」と言われた。本当にこいつは素直なんだなとおもった。

「明日は頼みがあるんだけどいいかな。僕ともう一人松井君を連れて帰るけど、彼SPにあこがれてるんだ。そんな彼に夢をみせてあげたいんだよ。隼人頼む」というと「ラジャー」と返事が返ってきた。

僕は隼人がいないとまったくダメな男だからと思う彩斗なのでした。

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