第17話

今日も俺は病院にいた。あれから八木へのいじめを認め謝罪した俺は、八木の主治医の佐東先生に入院を勧められたため入院してる。あのやろう。俺の背中をと思ってる俺。

「どうだい。調子は」と聞く先生に「大丈夫ですよ」といったら、「本当に誰にやられたの。」と聞かれたので、俺は本当の事を言わなかった。「言わないか。かばってるんだね」というと「別に」という俺。先生が「本当に俺の弟とは正反対だね。俺の弟は素直だぞ。それにSPしてるし」というと、「弟さん、SPなんだ。かっこええー」というと、「うん、いつも車で迎えに来るんだよ」という先生。

「先生って子供。なんで弟が送り迎えに来るの」というと、先生は「僕は一生汗をかくことができないんだ。生まれつきだったからね。しかたないけどね。車も運転できるけど、弟がしたいっていっていつもクーラー効かせてくれてるけど、なんか申し訳ないなと思ってるのは思ってる。」という。「俺、悪いこと言った。ごめんなさい」と謝った。先生はそんなことを気にするそぶりもなかった。やっばり大人だと思った。「松井君、病院出ても、一応この傷の原因がわかるまでは学校も行かせないし、希望の家に行ってもらうよ」というから「ねえ。弟さんの車に乗れるの。俺」と聞くと、「うん、乗れるよ。もちろん乗ってもらわないと、希望の家に帰れないからね」というと「やった」という俺に「よっぽど弟の話で俺の弟が気に入ったんだね」というので、「ああー会ってみたいな」という俺だった。

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