第4話

真菜ちゃん、可愛くなったな。本当に。と思ってると、栞が僕に妬いてしまったみたいだ。「栞、ひょっとして妬いてるの」と聞くと、「あの子の関係はどんな関係」と聞かれた。「なんでそうなるの。俺と真菜ちゃんの関係がそんな関係に見える。あの子は隼人の友達の妹だよ。俺はかなり年上だよ。」というと、栞は「そうなんだ。なんでここに来たの」と聞かれた俺は、栞に真菜ちゃんの事を話した。「あの少女は性暴力をされたんだよ。まだ幼いときに、自分の親戚にね」というと「どうしてあの子に話さなかったの」といってくるので、「彼女の消したい過去だとおもったから」と一言だけいった。

「そうなんだ。」というと「幼い頃に連れられてきたときの真菜ちゃんは、俺が親と話してる時、彩斗の部屋で遊んでもらってたことがあるんだよ。あの子にはクーラーの音が行為をする前のシャワーの音に聞こえてしまったんだ。彩斗は自分の身体を犠牲にして、クーラーを切ったんだよ。俺が様子を見に行った時に、彩斗は倒れそうな身体で真菜ちゃんに声をかけていたんだ。その時にわかったことなんだよ」というと「それでか。私となんか似たようなところがあると思ったのは」という栞の過去も辛い過去だったけど、栞は過去を乗り越えて強くなった。栞は「もし、真菜ちゃんがそのことで苦しんでるようなら助けてあげたい」といってきたので、「そうか。俺も嬉しい。栞、頼むよ」といい、抱きしめた。

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