第2話

「兄貴、希望の家ってなに」と聞いてみたら、「子供の相談に応じて支援してくれたり、アドバイスしてくれたりするとこだぞ。真菜も昔、一回いった事があるぞ」と電話で聞いた。

兄貴が一人暮らしをしはじめてから寂しい。

お父さんとお母さんは仕事が忙しいので、いい子にしてなきゃと思っていたら、久しぶりに帰ってきた。「ごめんな」というママとパパ。久しぶりに抱きしめてくれた。

学校にいった私。すると友達になじめないと思った私は一人になった。ある日、これが大きな誤解を生み、私には一人の友達もいなくなった。それがリストカットをしてしまった原因だ。

私は大学病院にお世話になることになった。そして今日、佐東彩斗という先生にあったのだ。彩斗先生は優しそうな人だったなと思うと、少し幼い頃の記憶を思い出した。心配してる両親の顔が思い浮かんで、はっと思ったが、頭の中は思い出したくないと思ってるみたいで、思い出そうとすると、黒いもやがかかる。なんだろう。と思っていたのだった。

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