満と呼べ

第16話

SIDE満

さあてと栞、始める前にとというと身を預けろっというばかりに俺は栞を抱きしめる

そして今日は催眠術をかけて、さあベットの上で売人は何をしたんだと聞くと、ゆっくり語り始める。

最初の日は縛られて、そのまま1004と番号で呼ばれて訓練されてた、私を1004番だと思いこませて、その一週間後食事が与えられた、ご主人様は私が食べないと口にチューブを押し込んでそのチューブから直接胃に流し込まれるの。そして全部終わったところでチューブを抜き私をじっと見つめてくるの。お仕置きだと言われて、パンツを脱がされておしっこさせるの、私にとっては苦痛だった、俺はそこで催眠術を解く。こいつの心をゆっくりと解きほぐしてやりたいと思った俺は、これから俺の事を満と呼べるなと聞くと、恩人を呼び捨てにはできないというが、お前は本当はたすかりたくなかったんじゃないかというと、彼女は違うそんなことないという。お前は家族を亡くしたんだぞ。生きるのが辛いんじゃないのかと聞くと、私はそんな風に思ってないよ。本当は調べることや調査報告書を書くのってお金がいることなのに、調べてくれたじゃない。お母さんとお父さんは私の事さがしてくれていたのに、死んでしまった。悪魔は私の時間だけじゃなくて家族まで奪った。でもそんな時あなたが助けてくれた。だからあなたは恩人なのという栞。

だったら俺は様は嫌いだ。呼び捨てで呼べ、これは命令だといった。

栞はわかったといい、満というようになった。

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