喜びがある

第15話

一週間寝込んだ後、すっかり良くなった私。

彩斗さんと隼人さんが来た。

大分よくなりましたかと聞く彼ら。

はいといい、何気ない話をしてくる隼人さん。

俺はSPという仕事してるんですけどね。毎回お客さんに感謝されるんですけどね。前に一人だけわがままな人がいたんですよ。

俺は運転手とSPなのに、付き合わされてしまって、俺とパートナーしてる忠さんっているんですけどね。その人は穏やかな人なんですけど、そのわがままぶりを見て、その人に俺たちはあんたのSPなんだよ。あまり相棒を振り回すなって言ってね。社長の娘がお父様に言ってあんたのお給料半額にしてやるって怒ってさ。

それじゃあ、社長が直に謝りに来たんだよね。どうしてですかって聞いたら私の妻を二年前に守ってくださったから、あんたたちの事はわがままじゃない。うちの娘が言ったことは本当にすまなかった。あの後、娘にお前そんなこと言ったのか、母さんの恩人にっていって叱ったそうだ。すると娘が来てごめんなさいと言ってきたんだ。それで忠さんが我々の仕事は危険な仕事なんです。依頼された人を守らなきゃいけない、どんなに危険なことがあってもっという忠さん。

その言葉を受け入れてくれて考えていただけたらもういいのですといいまたお願いしますと社長さんと奥さんと娘さんに言われてさ。今ではいい理解者だよその人達はというと隼人さんってすごいと思ってしまった。

その時満様がおいお前ら栞のカウンセリングがいつまでもできないだろうといって入ってきた。

じゃあ俺たちはといい、彩斗さんと隼人さんが部屋に帰っていった。

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