合い言葉

第67話

太郎の自慢話は、続いている。




「結局、俺と離れ離れになるのは、嫌だって泣き出しやがってさ」




次郎「…」




「東京まで押し掛けて来たって訳さ」




「なるほど、だったら何故一緒に住まないのですか?」




「バカ!男ってのは色々あるだろ、わかるだろ、だからだよ」




「色々ねぇ…」




トントン!トントントン!




ドアを叩く音が響く。




そして、外からドア越しに声が聞こえて来たー




「屁のつっぱりはー」




「どけっ次郎」




そう言って、次郎をはねのけてドアの方へ行く太郎。




そして、中からドア越しに言葉を放ったー




「いらんですよ!」



すると、ドアを挟んで中の太郎と外の客人が同時にー




「言葉の意味は良くわからないが、とにかくスゴい自信!」




次の瞬間、ドアを勢い良く開ける太郎。

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