自慢

第66話

「ところで、太郎さんの彼女ってどんな人なんですか?」




全く興味は無いのだが、太郎のご機嫌を取ろうとして、興味津々の振りをする次郎。




まんざらでもなさそうにー




「やっぱり、俺の彼女の事が気になるか?」




「いいえ」




「何?」




「いや…あの…はい、気になります」




「そうか、そうか」



「しょうがないなぁ、よし!そんなに言うのなら特別に教えてやろう」




次郎「…」




「俺の彼女はなぁ、一回り年下なんだ」



「じゃあ、かなり若いのですね」




「まぁな」




「大阪にいた時から、付き合っていたんだよ」




「へ~」




「俺が東京行って、一旗揚げてから迎えに来てやるって言ったんだけど」




「おぉぉ!太郎さんカッコいい!」




「だろ」




「はい…」




ちょいちょい、あの顔で自慢話を挟む太郎に、嫌気がさす次郎であった。

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