第77話

居心地が最高のお祭りワンダーランドでしたがーーーー。


ここ最近、平日の集客が好ましくないので、経営状態も悪化の傾向を辿っていると言う事で、お祭りマンにも被害が及ぶ事になった。


平日の出番がなくなり、土日祝だけの出番に契約変更されてしまった…………。


まぁ、今までが逆に有難い位の高待遇だったので仕方がないか。


そして、弟子と今後のお祭りマンの在り方について相談した結果ーーーー。


私は、六つ目の“アレ”を探す為に、新天地に出発する事にした。


弟子は、名刺を貰ったいつぞやの社長に連絡をして、もう一度海外で勝負する事になった。


このタイミングで、まだ正式に辞めていなかった芸能事務所から最後のお願いで、ミュージカルの舞台のオーディションを受ける事になった。


歴史のある有名なミュージカルのオーディションだったので、ダメ元で受けたのだが合格したので、このミュージカルの舞台の仕事を最後に芸能事務所も辞める事にした。


そして、ミュージカルの舞台を無事に終えて、お祭りワンダーランドにも、得意の一身上の都合で辞めさせて貰った。


嬉しい事に、お祭りワンダーランドが存続している限り、お祭りマンとして土日祝だけど、いつでも戻って来て欲しいと言われた。


ありがたや! ありがたや!


そして、次なる場所に駒を進めた!


オーディションもそつなくこなしてやって来たのはーーーー。


常夏をモチーフにしたテーマパーク“赤道アイランド”でした!


私は、ここでジャンルの王者に扮して密猟者から動物を守ると言うショーに出演する事になった。


ジャンルの王者役なので、皮に見立てた布キレのパンツを履いただけの衣装なのだ。


原始時代村での原始人役を思い出して、何だか懐かしい気持ちになった。


しかし、ここ数年プロのアクション俳優として活動していたので、体脂肪率も一桁でボディービルダー顔負けの身体をしていた為、ジャンルの王者役が非常にハマっていた。


お客様のファンも増え、共演者やスタッフの女性にも人気があった。


プチモテ期が到来した!


御飯をご馳走してくれる女性。


移動する時に車を出してくれる女性。


遊んでくれる女性。


私は、パッション村での苦い経験を生かし、羽目を外し過ぎないように楽しむ事にした。


そして、一人の女性に絞り彼女として付き合うようにした。


彼女にも初めから、家宝探しの事を話し理解をして貰えるように努めた。


だから、彼女は一緒に神社を巡り六つ目の“アレ”探しも手伝ってくれるようになった。


そして、全てが順調に進んだかに思えたが、予想外のとんでもない出来事が起こってしまった!!!


遂に運に見放されたのか…………。

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