第12話

「っで。生徒会の人たちがあたしに何か?」

コイツ…殺気みたいなの出してるな…。

タダ者じゃない気がする。

「単刀直入に聞くが、お前は何者だ。」

「…はい?」

すると怪訝な顔をしてきた。

「ただの女子高生ですが?」

「本当にそれだけか?」

どこがただ者じゃない気がして、そう問いかけた。

すると、瑛が答えた。

「悪いが、少し調べさせてもらった。お前の事を。」

そう、瑛は俺の代わりに知り合いに聞き込みをお願いしたのだ。

「プライバシーの侵害ですよ。」

「そうだな。だけど、何も分からなかった。」

こいつの情報は何も出てこなかった。

「もう1回聞くが。お前はいったい何者だ。」

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